A.I.R滞在記その12  インターネット断食

フィンランドのアーティストインレジデンスArtelesのプログラムの一つにネット断食がありました。

wi-fiは意図的に遮断されますが完全に使えないわけではありません。インターネットルームがあり、予定表に使用希望日と時間を書き込み、断続的な利用ができます。私は常にネットに繋がり、メールやSNSがチェックや調べ物ができる環境から身を離すことになりました。

下記は現地で書き留めたメモです。

「ネット断食が始まり、最初の1日半はふと意味もなくメールやインスタを見ようとIphoneに手を伸ばす自分がいた。これは明らかに中毒症状。使用回数は必要以上ということだ。

制限がありながらも使用こともできるという環境が、快適で解放された気分を自分にもたらしている。これは創作に集中させてもらえる空間、多くの気心あう種国籍多様なメンバーと生活する、自分の置かれた精神的な環境が恵まれていたこともある。

必要以上に見てしまう日々の積み重ね。これが1ヶ月、1年、10年と考えた時、どれほど自分に影響を及ぼすのか。いつしか、自分の意思が蚊帳の外になる。クリエイティビティや物の捉え方に悪影響はないのかという疑念が頭をよぎる。」

何事もバランスの良さが大切なのでしょう。この4週間弱のWI-FI断食は、一度自分とネットの関係性を見直し、リズムを考えるための良い機会となりました。このGWにもやってみようかな。次はその困った点について書きます。

 

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2019年4月23日