農家民宿「三左衛門(さんぜん)」の伸子さんに会いに新潟十日町へ。
きっかけは昨年の大地の芸術祭拝見のための宿泊。人気宿のため繁盛記はなかなかの競争率です。癒しの空間にしばし我を忘れます。
農家ならではの新鮮な素材もさることながら、お母様の味付けの美味しいこと!
畑仕事をしながら民宿もこなす。いつ休むの?というほど1日中元気なお三方です。
1ヶ月前にソフトウェアアップデートで追加された機能、動物対応の「リアルタイム瞳AF」(Sony α7RIII 及び α7III )。
今年の仔犬カレンダー撮影で早速使用させていただきました。
やんちゃな子犬を春夏秋冬の12パターン、2日間で撮りきらねばいけません。そこで大活躍したのがこの動物対応したAF。 その正確さに感激致しました。
絞りを開放値にしてGMレンズのボケの良さを生かした写真を撮りたい私は、従来の瞳AFを使うと鼻にピントがいってしまうのが悩み。それも華麗にも解決。多様な背景状況にも難なく応えてくれました。
詳しくはこちらで。 https://www.sony.jp/ichigan/a-universe/news/319/
12犬種撮影後の使用感としては、正面向きでなくても鼻と混同することなく瞳を追跡します。もちろん動き回りも大丈夫。強い逆光は少し苦手のようです。目を覆うような黒い毛むくじゃらの動物は「目、どこ、、?」とカメラが悩んでしまうようです。その場合は手動撮影でも悩みますが。
開発の方は実際キタキツネをお撮りになるそう。ご自身の写真家としての経験値と技術者としての頭脳で作り上げてしまうなんて!
私の撮影現場の勇姿もお見せしたいのですが、そのような暇もなく奮闘。 この時の現場写真はありません。。。。
2019年5月17日
カメラを通して多くの生き方、考え方を垣間見てきました。雑誌社の社員カメラマンが出発点だったこともあり、老若男女、多様なジャンルで生きる方々にお会いしています。
社会福祉法人 愛川舜寿会 ミノワホーム 馬場拓也さん。介護の世界では有名な、元高級服飾ブランドのトップセールスマン。そのご経歴も生かしたマネージメントをされる老人ホームの長であり、様々なプロジェクトのリーダーです。
「以前はいわゆる”サービス業”ぽかった。来館した利用者の服をハンガーにかけてあげたり。僕の得意分野の土俵に利用者をのせようとしていた。」そう語る馬場さんの傍ら、来館するマダムがゆっくりと移動されていきます。個別に丸みのある木製のロッカーが分配されご自身のペースで支度をされています。利用者さんにとって何が心地良いのかを探る。そして”サービスしないサービス”へと転換されたのです。
馬場さんの、”正しい”と思っていたことを現場を見ながら修正していく思考の柔軟さ。この修正力を私も見習わなければと思いました。
人間には「転ぶ権利があるんだ」と語った馬場さんの言葉に、人生の先輩である利用者さんとスタッフさん一人一人への尊重と愛が溢れていました。
馬場さんの記事は介護専門誌「おはよう21」5月号(リニューアル号)に掲載。以降毎月老人ホームにお伺いし、表紙、巻頭、対談撮影を担当させていただいております。ホームは経営者の人生哲学が施設とその空気感に反映されていて興味深いです。
使用カメラはSonyα7RⅢに万能レンズGMFE24-70 F2.8。威圧感のないピントタッチパネルとGマスターの優しいボケが味方してくれます。そしてSonyα7RⅠにLeica ズミルックスR 50/1.4です。
2019年5月5日