映画 「RBG 最強の85才」

ルース・ベイダー・ ギンズバーグ。

スターウォーズに出てきそうな猛々しい名の彼女はアメリカの最高裁判所の判事に君臨する女性、そのドキュケンタリー。見事な仕事ぶりに対し、実は内気で可愛らしい判事の魅力にグイグイと引き込まれました。

ふらりと行ったため、予備知識ゼロで観た私が読んでおけばよかったと思うのはこの記事。映画.com 佐々木俊尚さんのコラムです。

彼女の現在の立ち位置、政治について解説してくださっています。内容の魅力だけでなく、なぜこの映画が作られたのかを知ることでより楽しめるはず。

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そう彼女が筋トレに励むには訳がある。彼女はいま、辞めるわけにはいかないのです。

ユーモアいっぱいの旦那様も魅力的。この人無くしして法の改正はなかったと思うほどの立役者です。

 

Sony 「リアルタイム瞳AF」動物対応に大感激する

1ヶ月前にソフトウェアアップデートで追加された機能、動物対応の「リアルタイム瞳AF」(Sony α7RIII 及び α7III )。

今年の仔犬カレンダー撮影で早速使用させていただきました。

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まずこのニャンコ(わんこ?)マークの可愛さにくらっとする。

やんちゃな子犬を春夏秋冬の12パターン、2日間で撮りきらねばいけません。そこで大活躍したのがこの動物対応したAF。     その正確さに感激致しました。

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2019年度版  2020度版はまだお見せできないのが残念です。。。

絞りを開放値にしてGMレンズのボケの良さを生かした写真を撮りたい私は、従来の瞳AFを使うと鼻にピントがいってしまうのが悩み。それも華麗にも解決。多様な背景状況にも難なく応えてくれました。

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すごい機能なのに、さらりとしたアプローチが奥ゆかしい。。。夏頃にはα9とα6400をお持ちの方も使えるとのこと。

詳しくはこちらで。 https://www.sony.jp/ichigan/a-universe/news/319/

12犬種撮影後の使用感としては、正面向きでなくても鼻と混同することなく瞳を追跡します。もちろん動き回りも大丈夫。強い逆光は少し苦手のようです。目を覆うような黒い毛むくじゃらの動物は「目、どこ、、?」とカメラが悩んでしまうようです。その場合は手動撮影でも悩みますが。

開発の方は実際キタキツネをお撮りになるそう。ご自身の写真家としての経験値と技術者としての頭脳で作り上げてしまうなんて!

私の撮影現場の勇姿もお見せしたいのですが、そのような暇もなく奮闘。 この時の現場写真はありません。。。。

2019年5月17日

サービスしないサービス 馬場拓也さんのテツガク

カメラを通して多くの生き方、考え方を垣間見てきました。雑誌社の社員カメラマンが出発点だったこともあり、老若男女、多様なジャンルで生きる方々にお会いしています。

社会福祉法人 愛川舜寿会 ミノワホーム 馬場拓也さん。介護の世界では有名な、元高級服飾ブランドのトップセールスマン。そのご経歴も生かしたマネージメントをされる老人ホームの長であり、様々なプロジェクトのリーダーです。

「以前はいわゆる”サービス業”ぽかった。来館した利用者の服をハンガーにかけてあげたり。僕の得意分野の土俵に利用者をのせようとしていた。」そう語る馬場さんの傍ら、来館するマダムがゆっくりと移動されていきます。個別に丸みのある木製のロッカーが分配されご自身のペースで支度をされています。利用者さんにとって何が心地良いのかを探る。そして”サービスしないサービス”へと転換されたのです。

馬場さんの、”正しい”と思っていたことを現場を見ながら修正していく思考の柔軟さ。この修正力を私も見習わなければと思いました。

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カメラ:Sony α7RⅢ FE24-70 F2.8GM

 


人間には「転ぶ権利があるんだ」と語った馬場さんの言葉に、人生の先輩である利用者さんとスタッフさん一人一人への尊重と愛が溢れていました。

馬場さんの記事は介護専門誌「おはよう21」5月号(リニューアル号)に掲載。以降毎月老人ホームにお伺いし、表紙、巻頭、対談撮影を担当させていただいております。ホームは経営者の人生哲学が施設とその空気感に反映されていて興味深いです。

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クリックでおはよう21に飛べます。

使用カメラはSonyα7RⅢに万能レンズGMFE24-70 F2.8。威圧感のないピントタッチパネルとGマスターの優しいボケが味方してくれます。そしてSonyα7RⅠにLeica ズミルックスR 50/1.4です。

 2019年5月5日

A.I.R滞在記その14  サイレントデイズ、そしてコミュニケーション

フィンランドのアーティトインレジデンスArtelesのユニークなルールの一つ、週末の「サイレントデイズ」があります。インターネット断食の加え毎週末の二日間、私たちは会話はおろか挨拶もしません。ただひたすら己に向かうのです。日本で静かな生活を送る私には心地よい週末、イタリア系のルーツも持つ写真家アイオナに言わせると「おしゃべりができないなんて、ぢごくだわ….。」

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おしゃべり大好きナンバーワンのティムもこの日は黙々と。。。

西洋人のおしゃべり好きには驚きました。毎日まいにち同じメンツでよくこうも話すことがあるなと思います。イギリス生活10年以上の友人曰く、「日本人以外は本当におしゃべりが好き、会話を楽しむのが好き」なのだそう。

よく西欧では自分を主張できないといけないと脅されて(?)きましたが、おしゃべりである必要はないというのが私の実感です。要は「何をしている人なのか、何を考えているのだかよくわからない」ことが彼らの不安や不快感を煽るのではないかと思います。

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独自の装置を持ち込んで集中する、コーリアンのジーヨンは鍵盤楽器も得意。絶対音感の持ち主でした。

創作が目的でありつつも、共同生活の中お互い気持ちよく生活したいもの。それに制作に向かう時間はたっぷりあります。彼らとの食事やレクリエーションの参加は息抜きであり刺激があり、楽しい経験です。

レジデンツのメンバーは13人で年齢幅は60代から20代まで。男女半々で国籍は様々でした。悠長な英語で振る舞えない、長いおしゃべりがストレスに感じる私は、初頭に催された自由参加のカジュアルプレゼン(結局全員参加)に加わりました。私という人間がどういう創作をするのかを知ってもらうためです。その後は自分の得意範囲での”コミュニケーション”をとりました。パーティの時やちょっとしたタイミングで写真を撮って彼らにあげる。自分に不要なストレスを与えず、且つ20代のアーティストはママにも送ったよ!と喜んでくれました。それらの写真は許可のもと、このようにブログにも使用しています。

Arteles Silence Awareness Existence Retreat residency program Winter 2019-20 in Finlandの募集を開始したそうです。https://www.arteles.org/sae_residency.html

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令和元日 

光が降り注ぐ令和初日となりました。

節目の日というのはいいものですね。気持ちも引き締まります。

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写真は2018年夏、山形月山で製作した未発表「星が落ちていた」より 「叡智」のイメージをテーマにした作品です。(使用カメラLeicaS2)

 

日本という国が叡智に満ちた美しい国となりますよう。そして世界が平和になりますように。

平和。月並みなことばを少し噛みしめる年齢に、私もなりました。

 

2019年5月1日

A.I.R滞在記その13  インターネット断食 困ったこと 

5日目にサロンとよばれる集まりがありました。強制参加ではありませんが、過去の作品をプレゼンするというもの。私にとって”プレゼン”という響きはぐっと緊張感が増します。その上英語でやらねばなりません。実は作品発表は特に記されていなかったため、用意をしておりませんでした。更に私は思っていた以上にできない自分の英語力に途方に暮れていました。プレゼンレベルとなるとスラスラ、ペラペラ….。

困りました。アンチョコが必要です。私は密かにインターネット断食の掟を破り、 auの国際データローミング(980円/24時間)を一日繋げ、グーグル翻訳の助けを得ながら英文を作る事にしました。文章表現が即座に調べられるネット検索は本当にありがたいものです。”Mr.Google”は頼もしい。イギリスに10年以上いた友人のオススメは「Google翻訳」アプリ。カメラ翻訳や手書き入力もできます。

Artelesのプレゼンスタイルは気さくなものでした。カウチでくつろぎながら壁に映写された作品を眺めつつ制作意図を聴きます。作品に影響を与えた自身の生い立ちやルーツなどを語る人も多かったです。

プレゼンは終わりました。聞き取れないところも多々あったのですが、彼らの素晴らしい発想や表現に感銘を受け、参加してよかったとつくづく思いました。

そして後日。カナダのアーティストLouiseが「Asako、この人検索して見て、きっと好きな作風よ」と紙切れを差し出してきました。でもネット断食中だし見れないというと「知ってるわよ〜、wifi にasakoshimizu iphoneって出てきたもの!」

バレていました。。。

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クリスタルツリーを眺めながら。(2019年1月)

 

2019年4月25日

A.I.R滞在記その12  インターネット断食

フィンランドのアーティストインレジデンスArtelesのプログラムの一つにネット断食がありました。

wi-fiは意図的に遮断されますが完全に使えないわけではありません。インターネットルームがあり、予定表に使用希望日と時間を書き込み、断続的な利用ができます。私は常にネットに繋がり、メールやSNSがチェックや調べ物ができる環境から身を離すことになりました。

下記は現地で書き留めたメモです。

「ネット断食が始まり、最初の1日半はふと意味もなくメールやインスタを見ようとIphoneに手を伸ばす自分がいた。これは明らかに中毒症状。使用回数は必要以上ということだ。

制限がありながらも使用こともできるという環境が、快適で解放された気分を自分にもたらしている。これは創作に集中させてもらえる空間、多くの気心あう種国籍多様なメンバーと生活する、自分の置かれた精神的な環境が恵まれていたこともある。

必要以上に見てしまう日々の積み重ね。これが1ヶ月、1年、10年と考えた時、どれほど自分に影響を及ぼすのか。いつしか、自分の意思が蚊帳の外になる。クリエイティビティや物の捉え方に悪影響はないのかという疑念が頭をよぎる。」

何事もバランスの良さが大切なのでしょう。この4週間弱のWI-FI断食は、一度自分とネットの関係性を見直し、リズムを考えるための良い機会となりました。このGWにもやってみようかな。次はその困った点について書きます。

 

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2019年4月23日

映画「幸福なラザロ」コメントを書かせていただきました。

渋谷Bunkamuraで公開中の「幸福なラザロ」。

「世界を2つに分けるとき、私の中のラザロは消えてしまう。見事な映像の語りが真理の問いかけを挑んでくる。心奪われました。写真家 清水朝子」
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実際に起きた事件を題材に、穏やかで不思議なラザロを軸に展開するこの物語はなかなかスリリングなのです。しかしラザロの存在のおかげで安心して内容を探っていけます。「良いの良いの先は、悪いの悪いの先はなんだろう?」私はそう思いました。

秀逸な作品、映画らしい映画です。ぜひ。

2019年4月21日

映画 「バイス」 「記者たち 衝撃と畏怖の真実」

この映画を見て、先日ラジオで紹介されていた良寛の言葉を思い出しました。
「今日、是とせしところ/いずくんぞ、昨日の非にあらざることをしらん」
意味:昨日良いと言われたことが、きょうは悪いと言われる。
きょうの良いが、昨日は悪いと思われていたことを知らなきゃいけない。

 

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一元的な操作。知らぬ間に”ノセられる”怖さ。難しいですが、自身の俯瞰の目と慎重さを意識したいです。

 

それにしてもクリスチャンベールは本当に一人なの?と思うほど、役それぞれの別人ぶりですよね。「バイス」の毒々しいコミカルさは内容がキツイだけに個人的には救われました。

A.I.R滞在記その11 驚きのフィンランド公共サウナ

スタッフに地元の公共サウナに連れて行ってもらいました。

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噂は本当だった…..( ゚д゚ )!!  ( 注: 1月のフィンランドです)

そうです、これが噂の…..凍った湖で体を冷やす!中にはひと泳ぎしている方もいます。私も慣れたもので温まった体で雪景色を眺めながら外で冷やしていましたので、トライ。ですが、冷たいを通り越して、痛い、骨が痛い!すぐに膝下で断念。これは無理でした。レジデンツアーティストは肩まで湖に身を沈めていました。西洋人とは体の作りが違う、肉の厚さも違う!と思った私です。

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体を冷やしてまたひとっ風呂ならぬ、ひとサウナへ向かう。。

「フィンランド人は健康志向なんだね。」「サウナだけね・・・。」とスタッフのイダちゃん。「心臓発作にならないの?」「心臓も強いみたい。」

帰国後、サウナに行ったのですが、やはり木の小屋のサウナとエレクトニックサウナはなんだか、いえ大いに心地よさが違う。都心に住むファインランド人もそういうのだそうです。また入りたいな、フィンランドサウナ。